いろいろ考えすぎてしまい、スーパーの食料品売り場で「マロニーどこですか?」と、店員さんに聞けません。
「マロニー」は、お鍋なんかに入れると美味しい、春雨に似た食材です。
春雨は主材料が緑豆ですが、マロニーはじゃがいものでんぷん等でできており、より崩れにくく、モチモチ、ツルツルしていて、モチモチ好きなわたしには欠かせない食材です。
しかしそのマロニー、乾燥わかめや干ししいたけなんかが置いてある乾物コーナーだったり、お米やうどんのコーナーだったり、今の季節だとお鍋のコーナーだったり、はたまた春雨やなんかと一緒に中華食材のコーナーだったり、スーパーによってどこの売り場に置いてあるか、結構パターンに違いがあるんです。(わたし調べ)
いつも行く近所のスーパーなら、もう何年もマロニー買ってるからわかってます。乾物コーナーにあるって。
でも初めて行くスーパーだと、どの売り場パターンか分からない為、微妙に見つからないんです。
そしてサッと見つからない場合、マロニーってどこですか?と店員さんにどんなタイミングで尋ねようか、いつもちょっとした会議を開くことになります。(脳内で)
はじめてのスーパーでマロニー買うことそんなないだろ?と思いきや、結構あるんですよ。BBQとか。鍋パーティーとか。鍋したりするでしょ?大人数だと。
魚やお肉や野菜なら、100%聞きません。看板見てよ、って思われるし。
周りをぐるっと野菜、魚、肉、ってだいたい全国どこでもそうだし。
例えば、勝手知ったる近所のスーパーで、そこで取り扱ってるかわからないようなマイナーな商品とか、商品の分類もよくわからないようなものなら、聞けます。そういうものなら胸を張って尋ねられます。尋ねる権利がちゃんと客側にあるような気がします。
店員さん:「ごめんなさい、確認したんですがその商品ちょっと置いてないです〜」
わたし:「あ、いえいえ、そうなんですね〜。わかりました。ありがとうございます、ニッコリ」
いいのよいいのよ気にしないでね、いつも大変なお仕事お疲れ様です。朗らかな表情を見せつつ、なんならちょっと誇り高い気持ちです。
でも、マロニーってどうですか?
ほぼどこでも置いてあります。
問題は、どの売り場のパターンか?
それだってさっさとそこらへんの店員さんに聞けばいい。そんなところに無駄な時間や労力をかける必要ない、という事はもちろん分かってます。
しかし、ちょっと考えてみてください。
十中八九、乾物コーナーか鍋コーナーなんだから、それくらい聞かなくとも行ってみればいいじゃない?
きっと普通にそこにあるのに、わざわざ店員さんの仕事の手を止めさせてまで、案内してもらうべきか?
いや、店員さんたちにとっては商品の案内も含めてスーパーマーケットの仕事でしょ?
申し訳ないと思う必要なんてない…。
そうは言っても、やっぱり多少は面倒臭いだろうし、わたしも急いでるわけでもないのに申し訳ないような、うーん。
「Dの7の列です」って、口で場所だけ教えてくれるパターンだと最高なんだけどな…。
でも「ご案内します」となって、カルガモみたいについて歩くパターンも結構ある…。
そうなると、ついて行くのが遅くてアワアワ焦ったり、下手すりゃ見失ったり、時々カーブで止まって待たせてしまって、もしやこの感じ…急かされてる…?ってドキドキしたり、
逆に店員さんが超遅くて、あー、ん”ん”ん”ーー!これ以上どう歩幅を狭めれば〜…!みたいな思いをする可能性もあります。
1番最悪なのが、運悪く尋ねた店員さんもよく分かんなくて、カルガモ状態で2人であっちこっち探して、なんなら店員さんもさっさと先輩に聞けばいいのに、焦っちゃってウロウロしちゃって今さらもう聞けない!みたいな。
わたしも、もっと見るからにベテランな雰囲気の人に聞けばよかったのに、そんな経験浅い人に聞いちゃってごめんなさい!っていう、お互いの判断ミスとお互いの申し訳なさの相乗効果で、余計にあわあわウロウロ、こんなことならまだ一人で探してた方がマシだった、時を戻してよ、なんだこの罰ゲームは…!!となる可能性もあり…。
ならば、せめて
店員さんに声かけるならパート歴3年はありそうなあの人かな…と、うっすら目星もつけつつ、
自分である程度は探してから聞くべきじゃないのか?と思うわけです。
そういったわけで、ひとまず、天井近くにぶら下がってる「この列はどこ売り場」看板で列をチェックし、乾物コーナー、鍋物コーナーを探します。
しかし…、
…ない。
ふむ…。なるほど…
でも、別に急いでないし、あと1、2箇所見てみようかな?
中華食材コーナー方面に行きつつ、店員さんに声をかけるイメトレしつつ…
…な、ない…
え?本当に?
もしかしてわたし見逃したかな?
もう一周だけ。
乾物コーナー、鍋コーナー、中華食材コーナー、お米うどんコーナー…
アレェー?ない…
ないよ…?
まじで??
いや、もうこんだけ探してるのに、結構な時間かかってるのに諦めて店員さんに聞くのっ?わたし!!
んんー、、…やだ!!
もう何がなんでも絶対自分の力で探すっ!!!半泣き!!
結局、その後も店員さんに聞く事ができずにいろいろな列をグルグルしてるうちに…
(内心ドキドキしてるけど全然平気な顔して。むしろこのスーパーの常連の雰囲気すら醸しつつ)(しかも、そんな演技してたって誰も見てない)
全然あるやん、
乾物コーナーに…
めっちゃ春雨の隣にあったやん…どこみてんのわたし…
いやいや、これはこれでいい運動になった。
そして、しっかり覚えた!
ここのマロニーは乾物パターンってな!(もう2度とこないスーパー)
ぐったり。
やっと手にできたマロニー1袋398円。所要時間20分。(わたし感覚)
これが、マロニーに限ったことではないのです。
例えば、お店とか、商品の情報とか。
気になることがあっても、よっぽど切羽詰ってるか、会話でないとどうにもならないか、新年とか、なにかしら自分の中のキャンペーン中!とかでないと、電話の問合せや、人への声かけができない…。
子供が去年サンタさんにお願いした漫画『鬼滅の刃』全23巻セットだって、一店舗行ってみて1巻と3巻と22巻しかなかったところで、もう割高でもメルカリでまとめて買おうか、電子書籍にしてしまおうか…となってしまいます。
店員さんに次の入荷日を聞くとか、他の店舗に在庫確認の問い合わせをお願いしてみるとかしたらいいのに…。なんだかんだ理由を探して、ネットで調べるか、諦めるか、黙々と自力で探す(車で何店舗も回る)か、してしまいます。
レストラン等でも、本当は子供用の箸があったらな…と思ってるのに、わざわざ「子供の箸ありますか?」って忙しそうな店員さんを引き止めて聞くことがすぐにできません。子供にも「いいよね?このフォークで?」とか言ってしまいます。
要は、知らない人とコミュニケーションをなるべく取らないで済む方法を常に探してるんだと思います。
主人は、わたしより少なくとも100倍は性格が優しくて、決して傍若無人というタイプではないんですが、すぐ電話する、すぐ声掛けるんです。
そこらを歩いてる怖そうな年配の人とかにも。なんならタメ口で。(その方が仲良くなれるじゃん?喜ぶし。とのこと)
その方が時間や労力がどうとか、まず自分で調べるべき理論とかも関係なく、ただただ無意識に頭で考えるより先に声かけちゃうそうです。わたしにはもうわけがわかりません。なにこのひと宇宙人みたい。
それが良いとか、悪いとかではなく、さらに言うと、そうやってすぐに人と関われる人が羨ましいというわけでもなく。
そうしようとわたしが努力したところで、その方がわたしにとってはストレスなわけで、、。
お互い、ただそういうタイプなのだ、と今のところ考えてはいるけど…。
でもなー、やっぱりどこか生きづらいような…。
考えすぎていろんな空回りをしていて、頭も肩も凝りっこり。
わたしは何をそんなに構えて生きているんだろうか…?もっと楽に生きたいなー、と考えないわけでもないです。
ひとまず、近所の勝手知ったるスーパーの乾物コーナーで買ったマロニーでも食べて、ゆっくり考えてみることにします。
ふむ。